日本伝統大麻奉納会とは


⼀般社団法⼈
⽇本伝統⼤⿇奉納会
設⽴の趣意



毎年、数千万⼈を超える⽇本⼈が神社(社寺)へ⾜を運び、⼿を合わせます。私たちの暮らしの根底には、⼤⾃然に神々を⾒出し、畏敬の念を抱く「祈り」の⽂化が息づいています。
その神聖なる祈りの場において、古来より決して⽋かすことのできない植物がありました。それが「⼤⿇草(たいまそう)」です。

参拝の折に私たちが振る「鈴緒(すずお)」、神職が⼿にする「祓い串・⼤幣」御神域を守る「結界縄・注連縄(しめなわ)」など。⼤⿇草の茎から採れる⻩⾦⾊の繊維「精⿇(せいま)」は、神々の依り代であり、穢れを祓い清める神具として、⽇本の精神⽂化と祈りを静かに⽀え続けてきました。


失われゆく「純国産」の⼤⿇草

しかし現在、この伝統は存続の危機に瀕しています。戦後の法規制や社会情勢の変化により、⼤⿇草を栽培する農家は激減し、今や全国でわずか20軒前後を残すのみとなりました。

神と⼈を繋ぎ、場と⼈を祓い清めるべき「⼤⿇草」が、本来の姿を失いつつあるのです。
私たちは、この現状を⽇本⼈の精神的な根幹に関わる課題であると重く受け⽌めています。


鈴緒の「房」を整え、
神域を蘇らせる

こうした背景のもと、法⼈設⽴より⼀年の準備期間を経て、令和7年7⽉25⽇、能登國⼆ノ宮・天⽇陰⽐咩神社様における発会式を以て、「⼀般社団法⼈ ⽇本伝統⼤⿇奉納会」は本格的な活動をスタートいたしました。
当会が最初に取り組むのは、全国の神社(社寺)における鈴緒の「房(ふさ)」の修繕です。傷んだ鈴緒の房を、清らかな純国産の精⿇へと結び直すこと。それは、神と⼈との結びつきを正しく修復し、全国⼋万社を超える神社の神域を、皆様と共に蘇らせていく活動です。


穢れをも抱き寄せる
「祓い」の真髄と、
真の平和への道程

この活動が広がることは、⼤きな社会的意義を持ちます。全国の神社(社寺)で精⿇の需要が安定すれば、農家の⽅々が抱える在庫の不安は払拭され、次世代の就農者を後押しすることに繋がり、⽇本の失われた原⾵景と伝統産業を取り戻す⼒強い⼀歩となります。

そしてもう⼀つ、私たちがこの活動を通して伝えたいことがあります。本来、⽇本の神事における「祓い(はらえ)」とは、善と悪、敵と味⽅といった「⼆元論」で何かを切り捨てることではありません。⼀⾒するとネガティブな「穢れ(けがれ)」や「災い」であっても、ただ排除するのではなく、そこから⼤切な智慧を抽出し、すべてを恩恵として抱き寄せる。あらゆる対⽴や分断を超えて、そのすべてを調和した本来の清らかな状態へと還していく祈り、それが「祓い(はらえ)」なのです。

精⿇を⽤いて鈴緒の房を結び直し、場と⼈を祓い清め、神々と繋がる。その実践を通して、外側の神域だけでなく、私たち⼀⼈ひとりの「内なる神域」をも整え、分断のない⼤いなる「和」の意識へと⽴ち返っていく。これこそが、この国を⼼豊かなものにし、ひいては世界平和へと繋がる最も確かな道であると確信しております。

「世話⼈」として、共に歩む志を求めて現在、私たちはこの鈴緒の房を国産⼤⿇(精⿇)で修繕する「世話⼈」の育成に取り組んでいます。複雑な結び技術に⽐べ、房の修繕は多くの⽅が習得しやすいものです。⼤⿇草の復古、神社(社寺)の活性化、そして分断のない美しい精神を次世代へ繋ぐ活動に共鳴していただける⽅は、ぜひ世話⼈として私たちと共に歩んで頂けますと、まことに幸いこの上ありません。

皆様の温かいご⽀援とご参画を、⼼よりお願い申し上げます。

⼀般社団法⼈ ⽇本伝統⼤⿇奉納会

代表理事 本間 義幸
代表世話⼈ 秋⽥ 真介
有志⼀同